熊本地震により3年11ヶ月の間休止しておりましたケアポート益城、『hand in hand』の理念はそのままに、令和2年4月より運営を再開いたします。
新しく生まれ変わるケアポート益城の全景、縦にのびる三本の棟のうち、両サイドの棟二階部分が入居スペースとなっています。熊本地震の教訓を活かし、二階にいらっしゃる方でも階段を使用することなく地上に避難が可能な設計です。
南側からみた新しいケアポート益城。
手前に写る四角い窓ガラス部分にはカフェを設置、一面ガラス張りとなっているスペースにはトレーニングマシンを置き、地域貢献のために使用予定です。
施設内の一階部分、通路の左側には相談室や事務室が並びます。右側に写っているのは二階の入居スペースにつながる階段です。
先ほどの階段から上がってきた二階エントランス部分です。奥に見える扉の先に食堂や居室が配置されています。
二階の天井からは自然の光が差し込みます。
外からも目立つ八角形の屋根は地域交流ホール、施設内の行事だけでなく、地域の催し物等にも使用可能です。
熊本地震からの復興のシンボルとして、これまで以上に地域との『つながり』を大切にし、皆様方と共に歩む施設として羽ばたいてまいりますので、よろしくお願い致します。
復興に向けて
当施設は平成7年2月の開設以来、満21年の歴史を刻みました。
この21年の間、地域の皆様やご利用者、そのご家族、また関係する多くの皆様のお力添えのもと、
これまで施設を運営してきました。
しかしながら4月14日、16日の熊本地震にて当施設は甚大な被害を受け
施設運営を継続することが困難な状況となりました。
そのため、県内各地の高齢者施設や病院等のご協力により、5月末までにすべてのご利用者が転所されました。
また、今回の転所に際しましては、ご協力いただきました施設や病院以外にも、新聞等の報道により、
県内外の多くの施設からご利用者受け入れのご協力をお申し出いただきました。
震災にて通常のケアもままならない状況の中、すぐに駆けつけてくださったボランティアの方々、
多くの支援物資を届けていただいた方々、ご利用者の受け入れのご協力を申し出てくださった施設など
多くの善意が私たちの心の支えとなり、最後までご利用者のケアを行うことができました。
ご協力いただきました皆様に心より感謝申し上げます。
さて、当施設はしばらくの間、運営を休止させていただきますが、すでに再建に向けて動き始めております。
再建までにどのくらいの時間を要するか現時点ではわかりませんが、これからもこの益城町で地域の皆様のために
頑張っていくつもりです。
皆様の温かい心を私たちは決して忘れることなく、地域に根差した施設運営を目指しつつ、
地域、益城、熊本の復興に全力を注ぎます。
支えあおう熊本 いま心ひとつに…。